BSアニメ夜話・第2集「カリオストロの城」

これはもう、娯楽作品としては、ほぼ最上級の評価をしている作品、「好きなアニメ作品を5つ挙げろ」と言われたら、間違いなく含まれる。とか思ってたら、岡田氏も「無人島に3本アニメ持って行くとしたら、絶対に持って行く」とか言ってる。これはちょっと意外だった。岡田氏は宮崎さん嫌いかと思ってたから。これについては、最後の方で「あの当時の宮崎アニメが一番おもしろかった、最近のはしっかりしすぎてつまらない」といったニュアンスの事を言っていたので、そのような思いがあちこちでの「宮崎おちょくり」っぽい発言に繋がっているっぽい。納得。自分もまったく同様に感じており、宮崎アニメで素直に「おもしろい」と思えるのは、『魔女の宅急便』あたりまで。ここらへんについては、出演したゲストも皆感じている(国生さゆりは除く(^^;)らしく、終わり間際に紹介された視聴者からのメール「最近の宮崎アニメしかしらない若い人達にぜひ見てもらいたい作品。宮崎さんは、強いメッセージを作品に入れなくても、こんなにおもしろいものが作れるという事がわかってもらえると思う」といった内容に、出演者全員爆笑。私も夜中にもかかわらず(すぐ近くで娘が寝てるのに)、大笑いしちゃいましたよ。このメールを送った方、良くわかってらっしゃる。このメールをチョイスしたスタッフも、「宮崎駿」という人間を良く理解してるなぁ、とへんなトコロに感心した次第。「Good Job!」と言いたい。

大地丙太郎監督、カリ城が大好きらしく、唐沢俊一氏が批判的な事を言うたびに「おもしろいからいいの」を連発していた。私も「おもしろけりゃいいじゃん」的な人間なので、大地監督に同意。

大塚康夫氏の事にも触れていて、唐沢氏がうまい事を言っていた。
「宮崎&大塚の正反対な人が、まさに作中の『陰と陽』みたいにうまくコンビが回った事で、すばらしい相乗効果を生み、名作が生まれた」
まさにその通りで、大塚氏の存在無くしては、この頃の宮崎アニメは成り立たなかったと思う。